
成人になる(18歳以上)皆さんへ、ご父母の方へ
ちょっと真面目な話を。
私の若いときは、今ほどネット犯罪もなく、通信というものがそう発達していなかったので、情報がない分、本当に若い人を狙う詐欺等の犯罪に免疫がありませんでした。電話かかってくると、誰かわからないからとりあえず出る(ナンバーディスプレイさえまだ30-40年前は不完全)、会社にかかってきた場合は、その相手と当たり前に話をすることになります。
迷惑電話や、詐欺まがいの電話の撃退法を教わっていないし、向こうは知り合いのような気さくな感じで話しかけてきます。
はっきりとは覚えていませんが、私は何度か騙されましたし、おかしなものに契約しそうになったこともあります。一度話を聞くと、だんだん”切れない、断れない” 状態まで持っていくわけです。
いくら成長して大人になったように見えても、彼ら(彼女ら)はいともたやすく騙され、押しに屈してしまいます。なぜなら、自分たちの考え方、価値観、成し遂げてきたこと、善悪の判断などへの自信を裏付ける経験が不足しているからです。その自信を揺らがせるような隙間に付け込まれると、大変です。「自分は大丈夫」と、本人たちが思っている以上に、18歳から25歳あたりというのは危ない時期だと思います。騙されるのはおじいちゃんおばあちゃんだけではないということをよくわかっておいてください。
私は、教室でさえ、関係ないような電話番号が表示されたら一切出ません。(*生徒さんたちはたまに、なんで猪子先生は電話に出ないのだろうと思っているかもしれませんね(笑)借金取りに追われているわけではありませんよ。)
そして、詐欺でなくても営業の人は最近このような言葉を使います「お使いの~の確認でお電話を差し上げました。」と。そして最近は携帯でかけてきますよね、困ったもんです。「え?あなたのところに確認してもらうものなんてありません。さようなら~」と言いながら、相手が何か言っていても切ります。営業の人も、こういう姑息な表現をしないなら逆に話を聞くのですけどね。いじってやる心の余裕もありますが、恨まれるといけないので、それもしないようにしています。
まあ、そんなこんなで、成人年齢の引き下げに合わせ、それを待っていたかのように詐欺まがいの電話、誘いなどが横行すると思います。知らない人の電話には出ない、自分が直接知らない人(たとえ家族の知り合いと言われても)は、話を聞かず、「すみません、わかりません」と言いながら切るくらいの練習をしておく必要があるのかもしれないですね。
塾でも指導したいくらいです。。